古唐津図録唐津焼武雄肥前三島灰釉鉄絵刷毛目呉須唐津アート/エンタメ

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#日本 #陶磁 #陶器 #陶磁器

2008年発行　全262ページ

■本書序文■
肥前の陶器すなわち唐津焼の生産は、天正年間(一五七三~一五九二)
に岸岳城(唐津市北波多)周辺で始まりました。

文禄二年(一五九三)波多氏の改易により窯場が岸岳から南部の伊万里、
武雄、有田、嬉野さらに長崎県側まで移動・拡大しました。

そして慶長年間(一五九六~一六一五)には生産量が増大し、全国に流通するようになりました。
「こうして唐津焼の作風は、当初の岸岳系の藁灰釉から絵唐津中心になります。

また豊臣秀吉の朝鮮出兵を契機とし十七世紀初頭には朝鮮から新な技術が導入され、
三島手や二彩手などの従来と異なった装飾技法による唐津焼が、特に武雄地域を中心に始まりました。
その後は京焼風陶器や現川焼、献上唐津など時代に合った多様な唐津焼が生まれました。

製品の種類は茶の湯で用いる水指や茶碗などの茶道具、皿や碗、向付などの
食器、壷・甕や瓶などの貯蔵具、擂鉢などの各種の生活具など多岐にわたっています。

当展覧会では、近年の古窯跡や消費地遺跡における研究の成果をふまえ、
新たな見方で唐津焼の変遷と魅力を紹介するものです。

状態：中古　概ね良好

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