【ラッピング不可】 M3096●江戸明治和本●養子訓 三田義勝 養父母と養子の心得 稀書

【ラッピング不可】 M3096●江戸明治和本●養子訓 三田義勝 養父母と養子の心得 稀書

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●江戸明治和本●養子訓 養父母と養子の心得 稀書
【判型】半紙本3巻3冊。縦229粍。
【作者】三田(サンダ)義勝作。穂積以貫(コレツラ)序。
【年代等】享保17年1月刊。[大阪]河内屋宇兵衛(菅生堂)板。
【備考】分類「教訓」。『養子訓』は、上巻「総論」、中巻「奉仕(上)」、下巻「奉仕(下)」の三巻から成り、「養子を選ぶこと」「養子を育てること」「養子たる者が父母へ仕える道」を説いた教訓書。序文や凡例に示すように、本書は童蒙が理解できるように俗諺を用いて平易な仮名書きにしてある。諸書から先賢の教えや故事等を拾い集めて自説も披瀝する。上巻「総論」では『古語拾遺』『釈日本記』等によって養子の来歴や、貝原益軒の養子説などを紹介し、続いて「養育」と題して養父母の心得を述べる。また、中・下巻には「養子の行事」について論じ、養子として上古神代の「正直」の心で「当世時宜の用捨」を弁え分毫の「私心」を持たなければ、いかに頑なな養父でも相和すことができる旨を述べ、養父母の恩は実父母よりも重いことや、養父母に対する孝養、養子としてのふるまいについて諭す。下巻末尾では、「我を損して父母(養父母)を益するのこゝろあるべし。寝ても覚ても、父母のこゝろを察し、己が前日のあやまちを今日はなくし、今日の過ちを明日はなくすべし。且又、義を懐(いだ)ひて其親を敬し、自己の便利・逸楽をねがふ事なかれ」と、養子の心得を簡潔に説いている。著者は丸亀藩郡奉行三田宗寿の三男(母は井上通女)で、後に丸亀藩儒学兼侍講となったが、宝永8年、8歳時に一族、三田勝富の養子となり、10数年仕えた。自らを回顧しつつ、「しばしば困難に出くわして過ちを犯すことがあったが、後に自らを省みてその恩に報いようと努めたものの、弱冠(20歳)の頃に養父と死別し、その後悔のあまり本書を著した」と語っている。なお上巻第1丁表に「尾陽杉ノ町本町東ヘ入/書林玉照堂/菱屋利兵衛」の蔵書印があるが、『近世書林板元総覧』によれば、菱屋は木村氏で、享和~文化期に活躍した名古屋書肆。
★原装・題簽付・状態概ね良好(ややシミ)。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。
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