専門 店 クロノス M3615●江戸明治和本等>宝物集[康頼宝物集]正保5年 平康頼 説話

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●江戸明治和本●宝物集[康頼宝物集](正保5年)
【判型】大本3巻合1冊。縦273粍。
【作者】平康頼[性照セイショウ]作。
【年代等】正保5年2月刊。刊行者不明。
【備考】分類「説話」。袋綴じ展開収録。『宝物集』は、鎌倉時代の法語。平康頼編。12世紀末の成立。康頼の編んだ《宝物集》がどのような形態・内容のものであったか、現在ではややあいまいになっている。鬼界ヶ島より帰洛して東山に籠居した康頼が、2月20日のころに嵯峨の清凉寺にもうで、参籠の一夜の諸人の語らいを記録した、という体裁がとられている。人にとって第一の〈宝〉は何か、ということをめぐっての語らいに、〈隠れ簑〉こそ宝であるという主張にはじまり、〈打ち出の小槌〉〈金〉〈玉〉〈子〉〈命〉と、順次に主張され、最後に、ある僧によって〈仏法〉こそ第一の宝であると主張された。人々はその言に耳を傾け、僧はさらに、〈六道〉のいとうべきことを説き、〈仏〉になるための12の方法を述べて、夜のあけるにおよんでいずこへともなく去った、と書かれている。ある主張や説明がおこなわれるときに、説話や和歌が論拠、例証として示される。古くは歌集としても扱われ、現在では説話集とされるのがふつうであるが、説話や和歌を多く含む法語とみるべきであろう。本書の構成・手法は何によったか明らかではないが、《大鏡》《無名草子》、後代の《太平記》巻三十五の〈北野通夜物語〉や向阿《西要鈔》などに類似の構成・手法がみられる。これらと比べても本書の構成はきわだって整然としており、秩序だっている。このような構成が、本書の主張を説得力あるものとしており、人々を仏道に導くという点では効果的である。しかし、法語としての性格の強さのゆえに、いっぽうでは説話の叙述に生彩を欠くきらいがあることは否定できない。中世、近世を通じて多くの読者をもち、《保元物語》《曾我物語》などの資料となり、《撰集抄》《発心集》など法語的説話集の先がけとなった(平凡社・改訂新版世界大百科事典)。
★原装・題簽欠・状態概ね良好(小虫補修)。★【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、60,500円(元禄板)~250,000円(寛文板)】。
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