M2089●江戸和本●為学初問[周南先生為学初問]

M2089●江戸和本●為学初問[周南先生為学初問]

(c2542089259)

●江戸和本●為学初問[周南先生為学初問]
【判型】大本2巻2冊。縦268粍。
【作者】山県周南(孝孺・正助・県孝孺)作。服部元喬(南郭)校。
【年代等】宝暦10年春刊(初板本)。[江戸]山城屋茂左衛門板。
【備考】分類「教育・経済」。『為学初問』は2巻2冊、儒学。山県周南著。内題は「周南先生為学初問」。宝暦10年、江戸山城屋茂左衛門刊。内容は、学問・政治・道徳などについての見解を仮名交じり文で述べて、荻生徂徠の『徂徠先生答問書』やあ太宰春台の『聖学問答』に似る。日本の神道は儒学と同一の教えであること、人それぞれの資質に応じて学問し、義理に通ずべきこと、制度を整えて奢侈を防ぐべきことなどを説く。基本的には徂徠学を平易に解説するという立場をとっているが、徂徠の思想においてはより広い意義を担っている「制度」を、もっぱら倹約の手段として論じたり、徂徠がほとんど問題にしなかった日常的な修養の必要を説いたりするところに、徂徠学との食い違いが見出される。なお、徂徠の著述として写本で伝わる『蘐園談余(ケンエンダンヨ)』が本書と全く同一の内容で、どちらかを偽書とすべきであるが、『蘐園雑話』に、周南は初め本書を「蘐園談余」と題したが、徂徠の随筆『南留別志(ナルベシ)』も初名を「蘐園談余」と言ったので、服部南郭が本書を「為学初問」と改題して刊行したという記述がある。本書版本の見返に「南郭先生考訂」とあって右の記述を裏付けるし、内容にも徂徠の思想と若干食い違う点があるので、本書は周南の著で、現行の『蘐園談余』は偽書と見るのが妥当である(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付・状態良好。底本は初板本。記名なし・蔵書印なし。宝暦10年初板本は稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、端本(上巻)1冊が、6,000円~6,480円】。
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