M1923●江戸和本●心学浮世目鏡（上中下編3冊＋3編合本（落丁本）1冊）

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心学浮世目鏡（上中下編3冊＋3編合本（落丁本）1冊）
【判型】中本3編3冊＋端本1冊の合計4冊。縦178粍。
【作者】万亭応賀（服部長狭・服部長三郎）作・序。渓斎英泉画。
【年代等】江戸後期刊。［江戸］山静堂板（3編合本）。また、抄録本は、［江戸］嶋村利助（暦口堂）板。
【備考】分類「滑稽本」。『心学浮世目鏡』は、表紙に「全」と記してあっても、実際には上・中・下編のいずれか1編ないし2編を抄録・刊行した場合が多い。底本の4冊中1本は落丁があるものの3編合本の例であり、他の3本は抄録本で若干の重複はあるが、以上4冊によって上中下編全体の構成がほぼ判明する。心学その他の通俗教訓で多用される語句をモチーフにしたパロディで、見開き1丁、半丁、あるいは1丁を縦または横に2分割して語句と文章に挿絵や道歌を添えたもの。自序に「悪にもまじはつて、その悪を懲らすを教訓と云べし。…この『浮世眼鏡』のわざくれも、お目がとゞけば一筋に教の糸にあやもなき三才、虚実の名物を居ながらつまんで喰ふが如し」と面白可笑しく説く教訓にも多少の意義があることを述べる。4本を比較して原形を復元すると、原形がほぼ推定できる。
★原装・色刷表紙・状態良好。記名なし・蔵書印なし。上中下編揃いは他に所蔵なし。端本も稀書（全国に所蔵数カ所（国文学研究資料館DB））。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、3編揃いか不明だが、67,392円～73,440円】。

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