入手困難◆「梅花心易掌中指南」全3冊明治35年銅板刷り小型本◆易占易経

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筮竹など道具を用いずに易の卦を立てて占う、
梅花心易に関する数少ない書籍のうち、
我が国の古典中の古典、
中根松伯著『梅花心易掌中指南』です。

江戸期からいくつかの版がありますが、
出品は大変貴重な明治期発行の銅板刷りの
超小型版です。

3冊に全5巻を収録しています。

明治35年（1902年）発行で、既に120年以上の経年があり、
表紙に擦れなどありますが、全体の状態は非常に良いです。

現存するこの本のほとんどは木版刷り、もしくは
さらに後の活字本ですが、こちらは極めて珍しい銅板刷り本です。

開国後にそれまで禁止されていた西洋の印刷術である
銅板刷りが解禁されて、西洋では主に絵画の印刷に用いられていた
この方法を、絵画ではなくこのような書籍の本文の
印刷に用いるという、日本独特の文化が発達しました。
この書籍はその時代の産物です。

銅板刷りの特徴として、銅板に針で線を描くため、
木版よりも小さく細い線での印刷ができ、
この書籍も、画像でご覧いただけるように、木版では実現しにくい
細い線で書かれており、そのために本体そのものを小型に抑える
ことに成功しています。

木版も彫り摺りに大変な手間がかかる様式ですが、
こちらも銅板にニードルで線を引いて全てのページを
作成しており、

文字のみならず罫線や、この本では
多数の図版も、全て手書きで版下を作成して
銅板刷りした、今となっては考えられないような
多大な手間のかかった書籍です。

大判は比較的市場に出やすい書籍ですが、
この小型版は市場にもなかなか出ない、入手困難本です。

表紙に擦れがあって表面的には傷んでいるように見えますが、
本文面は非常に綺麗で、また小型ゆえに角のめくれあがりが
少ないためか、角の花布も全て綺麗に残っており、
全体の状態は非常に良いです。

「掌中」という書名本来の判型を体現して、
いつでもどこでも持ち運んで読むことができる体裁です。

この本をご所望でいらした方に、入手の極めて珍しい、
こちらの小型版はいかがでしょうか。

注意事項

表紙に擦れが多くあります（画像）。

本文面は非常に綺麗で、綴じ糸も花布も綺麗に残っています。

総じて120年の経年で、紛失しやすいこの小さな体裁で、
全巻が非常によく保存されていると思います。